昨日は、地元の駅で管理団体に申請を提出し、時間限定でピアノ教室のイベントを実施いたしました。その名も『伊勢崎駅ピアノチャレンジ!vol.3』
世界の空港や駅にひっそりと置かれたピアノ。5~6年前から、ピアノの椅子にすーっと座り、思い出の曲や好きな曲を気軽に演奏する人の姿を定点カメラで撮影したNHKのBS番組を見るのが楽しみでした。そのうち日本でも、駅にピアノを設置しようと尽力される団体や人々のおかげで、かなりの多くの駅ピアノが生まれました。残念なことに最近は、騒音等の問題でピアノが撤去されるニュースも耳にしましたが、外国の方の音楽へのアプローチと日本人の行動様式の差異を感じるのも、日本の駅ピアノを撮影した番組を見るときです。日本人は、人前で弾くときは「上手に発表しなければ…」という気合いや気負い、他者を意識した演奏を強烈に印象づけます。つまり「人に聞かせられないレベルでは、演奏してはならん」教訓めいたもの…。そうそう私自身にも幼い頃から埋め込まれてきた「ピアノの演奏は絶対に間違えてはいけない」という声が今でも聞こえてきますよ、どこからか…
そんな呪縛から解放されたい!教えている子たちには、もっと音楽を表現する自由な気持ちを育てたい!そんな願望から、2022年にこの企画を思いつきました。イベントの時間が終わり解散になった後も、「先生ピアノ弾いていい?」とその駅ピアノで遊ぶようにお友達と「ミッキーマウスマーチ」を引き続けていたAちゃんの姿を見て、「やって良かったな」とじんわりと胸に広がる喜び。すこしずつ、全員でなくても、今すぐでなくても、自分の願いが届く瞬間がピアノ教師としての醍醐味なんです。
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