先週の日曜日、軽井沢へ車を走らせました(夫の運転です笑)道が空いていたので1時間弱で到着。伊勢崎は27度くらいの蒸し蒸しする薄曇りのお天気でしたが、軽井沢に到着すると、空気がひんやりと言うより、少し肌寒く、上着を着ないでいると寒くて風邪を引きそうで、用意してきたカーディガンの上にさらにジャケットを羽織ってちょうど良い感じでした。
お友達が教えてくれた植物ガーデンとカフェが一体になったお店に行きたくて、Googleマップを検索していたら表示された地図の中で、夫が美味しそうなお蕎麦やさんを見つけ、行ってみるか?と。そのお店は、旧中山道の追分宿の通りにありました。追分は初めて訪れる土地でした。国道18号の小諸方面に向かう中山道は何度も通っておりましたが、旧中山道に入ると、そこはまるで江戸時代にタイムスリップしたような空気感を醸し出す深閑とした“街道”。
お蕎麦を食べ(味も美味で、量も大満足。お値段も安い)散策しながら、途中の堀辰雄文学記念館の門をくぐりました。この地を愛した文豪の人生を辿る展示の数々…。彼の主著『風立ちぬ』はジブリ映画の原作となり、堀辰雄の青春の一部と重なっています。婚約者の死の事実や映画で主人公がかぶっていた帽子に似たベレー帽もガラスケースの中に。この空気を吸い、風を感じ、目に映るものに心を動かして過ごした一生は短いものでしたが、遺した作品を帰ったら読もう!と思わずにはいられない時間でした。
「街道」という言葉を今まで何気なく地名として聞いたり使っていたりしていましたが、中山道や少し先にある北国街道との分岐点(追分)は、その昔、旅人たちが歩き、道を囲む木々の揺らぎ、旅人同士で言葉を交わしていた光景が目を閉じると浮かび、心の中にすーっと江戸時代の風が吹いてくるように感じました。江戸の5街道にハマりそうです(笑)
帰宅後、堀辰雄の『大和路・信濃路』を購入し、読み始めました。"追分"という地名がたくさん見られます。
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